第2,148号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -32-

 

まだ40代だった頃、
少年野球の監督を受けさせていただいたことがある。
弱小チームだったけど、
プロ野球選手も二人輩出している。
野球はご存知のとおり、
フィールド内でプレイできるのは18人だけ。
1チーム9人。
ベンチ入りを入れてもそれに5人プラスした14人だけ。
でも、
チームの在籍は4~6年生だけでも33人。
その中から、
14人を選ぶのはいつも悩まされた。

でも、
私の選考基準は一つだけ。
「なんでも本気でぶつかっているか?」

そんなチームの中に二人、
気になる子がいた。
一人は5年生の時には、
もう私立高校から野球で声がかかるような生徒A君がいた。
もう一人は、
練習熱心で、
いつも手のひらは豆がつぶれ、
バンドエイドをべたべた張っていたB君。
技術力でいうなら、
A君の1/3程度の実力。

この二人がある日の練習後、
並んで”トンボ掛け”をしていた。
ご存知の方は解るだろうが、
”トンボ掛け”とは練習で凸凹になったグランドを均す作業。

二人で肩を並べながら、
三遊間付近を掛けている。
フッと見ると、
B君は1~2m行っては立ち止まり、
嗅がんで何かをしている?
隣のA君はB君が止まると止まるが、
屈み込むことはない。

整列して、
最後の挨拶が終わると、
B君はユニフォームのポケットがパンパンに膨らんでいた。
見ると、
それはグランドで拾い集めた小石だった。

それから10年後、
二人は揃ってドラフトにかかりプロに行き、
今は二人とも家業を継いでいる。

自分が取組む組織。
野球チームも会社も家庭も同じ。

「本気でぶつかった奴にだけ 本気は返ってくる!」。

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