《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「心配事は起きてから対応しても遅くない」 ー110ー
誰かに自分の言動を批判されたり、
思わず誰かが自分に愚痴を零してくると、
私達は多くの場合、
そういう言葉を嫌がり避けていこうとしがちだが・・・・。
ある会社さんの研修で、
社長さんも受講されている中、
『さぁ~!〇〇社長の”問題点”を書き出してください』という言葉を投げかけた。
すると・・・・、
まったくペンが進まずに固まってしまう人がいる(結構いる)。
この世に完璧な人など存在しないのだから、
その社長さんにだっていろいろ”問題点”はあるはずなのに・・。
こういう人はまず社長さんに対する「信頼」は薄い。
『こんなこと書いたら後で何と言われるか?』
『社長が怒ったりしたらどうしよう?』
そういう自己保身があるから・・・・社長の問題点が出せない。
つまり、
批判や愚痴を本音で語る人というのは、
それを伝える相手を「信頼」しているということ。
茶道には「露」という言葉があるそうだ。
これは「全てをさらけ出して隠すところが無い」という意味で、
茶室に通じる庭先の道は「露地(ろち)」と呼ぶそうだ。
誰かの口から直接向けられる批判や愚痴は、
「露わな裸の心が言わせる相手への”信頼の証”」かもしれない。
ここで気を付けなくてはいけないのは、
「直接向ける」と「いう点だ。
”誰かに誰かの愚痴を漏らす”のとは、
根本的に大違いであることは知っておかなくてはならない。
人間関係の”心配事”を無くしていくには、
自分自身が「露地」を歩いていくことだ。