《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「信頼される人間になるために!」 ー53ー
まだ私がデパートマンで人事部教育課の係長時代。
直接、
教育課宛に接客のクレームが入った。
そのお客様は名古屋から東京にご家族で観光に来られ、
東京土産をご購入のために私共のデパートに来られた。
ところが、
買った品物を早く手にされたくて、
お子様がご購入された商品を帰りの新幹線内で開けだしたら・・・。
なんと商品が一つ足りない。
電話で最初に対応した女子社員は、
『お客様はかなりご立腹で・・・・』
恩師であるT課長はすぐさま電話を代わると、
『ただいますぐにご自宅までお届けいたします。
今晩、遅くになると思いますがそれでお許しいただけますでしょうか・・・・』
受話器を置くとすぐさま、
『禰宜!行くぞ!』
お客様のご自宅は名古屋駅から30分程だというので、
いまは午後3時だから急げば何とかご夕食までにはお届けできる。
でも急がないと・・・・、
これでもし、
遅れるようなことにでもなったらそれこそ二次クレームになる。
時間に追われる私達だったが、
T課長は悠然とオフィス内を歩きながら『行ってくるねぇ~』と、
周囲のメンバーに声を掛けながらゆっくりと歩いて外に出た。
出るなり、
『禰宜!走るぞ!』というが早いか、
お陰で新宿西口の事務所から東京駅まで20分という速さで、
新幹線の席に着くことが出来た。
名古屋駅で新幹線を降りてもホームからは走らされた。
つまり、
「歩く速さ」というのは、
その状況下で変えるくらいの余裕が必要だということ。
ただただ、
目の前の状況を何とかしようと急ぐだけではダメだということ。
続きはまだある。