《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”マネージメント力”を考える!」 ー30-
『この案件は君に任せるから頼むよ!』
『この新事業の責任者は君に任せる!』
私も経験があるが、
この”君に任せる”という言葉を耳にすると、
誰もが「やる気(モチベーション)」の高まりを覚えるはず。
もしこの言葉を聴いても、
『いやぁ~勘弁してください』
『私にはとても無理です』
『私は補佐に回りますので誰か別の人間に!』
こう答える従業員がいたとしたら、
その原因は、
まずは”低次元での「欲求」”が満たされていない。
これは賃金が低いとか不安定だということではなく、
多くの場合、
第2段階の「安全の欲求」における、
周囲(特に上司)からのサポートが不完全なことが挙げられる。
『君に任せる!』というのは、
「好き勝手にやってよい」ということでもなければ、
「君に任せたのだから”セルフマネージメント”で自己責任だ!」ということでもない。
「君に任せる!」ということは”権限委譲”にほかならない。
この”権限委譲”を進めるにあたっては、
与える側(上司)と受ける側(部下)がまずお互いにやらなくてはならないことがある。
”与える側”は、
権限を委譲した部下が間違いや失敗をした時に、
「その責任の全ては自分が負う」ということ。
”受ける側”は、
「目的達成のために面倒くさい作業も自己啓発を踏まえて徹底的に実行する」という意志気(意識)。
どちらの意志気(意識)もこれを「覚悟」というが、
まずこれが、
相互間でしっかりとコミュニケーションが取れていないと、
後々、
小さな問題が山積されていき、
相互間では互いに責任転換のような言動がではじめ、
やがて二進も三進もいかに状態にお込まれていく。