《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜　猛（ねぎ　たけし）です」♪》
「いつも”気持ち”の整理整頓をしよう！」　－49－

くよくよと落ち込んで、
暗い表情を浮かべている人に、
『もっと前向きになって！』とか、
『もっと元気を出して！』と声をかける人がいるが、
それも一面では良いことかもしれない。
でも、
そういう言葉をかける人が、
実際に前向きで、
ポジティブ化といえば決してそうではないことの方が多くある。

世の中は「正負の法則」が”原理原則”。
光の中で光は見つけられない。
闇の中で闇を感じ取ることも不可能。
つまり、
『前向きにね！』
『ポジティブにね！』と口にする人ほど、
実は、
落ち込むことが多く、
ネガティブな面を多く持ち合わせているのかも？

何が起こるか判らぬ人生には、
何よりも「覚悟」が必要といわれる。

この「覚悟」という言葉、
実は仏教用語で、
”真理を悟り　真理に目覚める”という意味があり、
「覚」は”不覚”、
「悟」は”迷”に対して用いられている。
ちょっと難しくなるが、
私達が人生において覚悟すべきことは、
”独り来り独り去りて、一人として随（したが）う者なけん”
かいつまんで言うなら、
人間は本来一人ひとりが独立者でありながら、
決して独りでは生きられない。
つまりは、
”生かされて生きている”のが人間であるから、
「覚悟」の本質とは、
覚悟！覚悟！と肩に力を入れて生きていくのではなく、
広き宇宙の”原理原則”の流れに身を任せ、
素直な気持ちで、
目の前の”やれること”だけに邁進していきなさいということ。

そうすることでしか、
”悩み”は課題に代わることはなく、
いつまでも、
あなたの肩に重く伸し掛かっているだけであるという
戒めの言葉。