第3,898号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「人は誰もが生まれながらに”感導力”を備えている!」 ー39-

 

感導感動)」というのは、
オリンピックで金メダルと獲ったり、
誰も成し得なかったようなことを成し遂げたりするから生まれるのではない。
それと年齢もあまり関係ない。

世阿弥が60歳を過ぎた頃に書かれた”花鏡(かきょう)”の中に、
初心忘るべからず」という言葉が出てくる。
多くの場合、
この意味は「新人の頃の気持ちを忘れるな」といように、
ものごとに向き合った最初の時の気持ちを
いつまでも忘れてはならないという、
戒めの言葉として用いられるが、
実はもっと深い意味がある。

時々の所信を和するべからず
その時々にありし風体は時々の初心なり。
それを当芸に一度に持つは、
時々の初心をわすれぬにてはやしや。
さてこそ亘たりたる為手(して)にてはあるべけれ。
然れば時々の初心忘るべからず。

簡単に言うなら、
20代には20代にしかないものがあり、
30代には30代にしかないものがある。
40代には40代にしかやれないことがあり、
50代には50代にしかやれないことがある。
それは20代の自分にはなかったことでありやれなかったこと

人生にはその時々の”ベストパフォーマンス”があり、
それは全てが自分の中に経験の財産として残っているもの。
だから、
年齢に関係なく、
その時々のベストを尽くすことが大切だといういうこと。

さらにいうなら、
その財産をもってすれば、
今の自分こそが過去最高の自分”ということになる。
こういう意識を持ってコトに向き合って行けば、
必ず感導(感動)」への道は開けていく

 

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