第3,774号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”感情と思考”はコントロールできないが整理は可能!」-8-

 

昨日のブログでお話しした『大丈夫です』の彼。
直ぐに事務所で話を聞くと、
昨夜から微熱があり身体がだるかったそうである。
それが原因で奥さんからは、
『今日は休んだら?』と言われた言葉に対して、
『こんな熱ぐらいで休めるわけないだろ!』と言い返し、
奥さんが、
『でも‥‥悪化して長引くようになったらそれこそご迷惑じゃないの?』と言われたことに、
『うるさい!今は大事な時期なんだよ!』と大声を張り上げ、
自宅を出てきたそうである。

この時、
彼はちょうど課長への昇格試験を前にして、
自己管理でマイナス印象を与えたくないと思っていたという。

奥さんの受け止め方の方がどれだけ正しいか。
私からもこんこんと言われ、
その日はそのまま退社した。

彼は係長になった時、
同期の中の第一次選抜で昇進した評価の高い社員だった。
ところが、
係長になってからは評価は右肩下がり。

原因は、
『トップで係長になったのだから業績もトップで残していかないと』・・・こう勝手に思い込んでいったそうである。
それまで主任時代の彼は上司にもどんどん意見をいう。
しっかりと自分がやった仕事のヒストリーも残し、
決して結果だけを追い求めることのない、
仕事への向き合い方”だったから部下からの信頼もあった。
ところが、
係長になってからは、
部下の仕事も結果だけを追い求め、
部下に対する「評価」は、
いつしか”批評”になっていることにも気付けず、
「ありがとう!助かるよ」と相手を思いやるような言葉を、
これでもかというほど使う日もあれば、
高圧的な態度をとって、
部下を威嚇するばかりの日もあったという、
まったく自分を見失っているようなところが多くみられた。

私達には「心的能力」というものが、
生まれながらに3つ備わっている。
それは「知性」、「意志」、「感情」の3つだ。
この彼の事例は、
この3つの本質をしっかり理解しないと、
私達は全てが「感情」という能力にだけ支配されていくということを教えてくれている。

続きはまた明日。

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