第3,493号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「運命とは”目の前の選択結果の積重ね”」 -65-

 

しばらくⅯ部長の帰りを店舗で待っていると、
大きなビニールのごみ袋とトングを、
軍手をはめた両手に持って彼が戻ってきた。
『役員すみません。お待たせしました』

ホテルに向かう帰りの車の中で、
『Ⅿ!”やれることやってるじゃないか?』と話を向けると、
彼は、
『こんなことしか”やれない”んです』と少し暗い顔になった。
『”やれない”じゃなくて”やってるよ”、間違いなく!
おい!ホテルに着いたら終わりだろ?
今夜は付き合えよな』
『はい!でも今日は、
残念ながら”休肝日”なのでお酒はお付き合いできません』
相変わらず融通の利かない頑固なところはそのままだった。
ホテルにチェックインを済ませ、
ロビーで待ち合わせをしてから彼と街に出た。
『車はホテルに置いていけ!これは命令だ!』
『えっ?』
『良いから!早くしろ!』
そういって二人で、
街の小料理屋で向き合った。
『”休肝日”は明日に変更だ!
明日だダメなら明後日で良い。解ったな?』

その晩、
遅くまで酒を酌み交わし、
彼にこう告げた。
『いいか!
俺達に”やるべきこと”なんかないんだよ。
あるのはやれること”こそが「やるべきことということだ。
やれないこと”はやらなくていい。
結果をコントロールするとか、
思い描くようにゴールを目指すとか、
そんなこと”やれない”だろ。
自分で目の前の状況を変えようなどと思い込むな。
そんな力のある人間はこの世にいない。
だから失敗してもいいんだ。
でもそれに甘えるなということだ。
2年前のお前は目の前の状況だけを必死に変えようとしていた。
無理”をしてたんだよ。
酒がお前の身体を壊したのではなく、
酒が、
「こんな姿勢で仕事をしていると身体を壊すぞ!」と、
お前の取組姿勢のまずさを暴いてくれたんだ。
これからも会社のためとか、
誰にそれに恩返しするためとか考えず、
自分のために自分が”やれること”をトコトンやれ!』
こんな会話をしながら、
久しぶりにⅯとの時間はあっという間に過ぎていった。

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