《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「私達は多くの”思い込み”に左右されている!」-100-
いよいよこのシリーズ最終回。
私達が生み出す”思い込み”。
これは、
”感情”というものによって、
移り変わる私達の”心の状態”にある。
昨日のブログでお話しした、
《肉体的生命に属する心》と《精神的生命に属する心》。
これは、
目に見える肉体が朽ちれば、
命も朽ちると”思い込んで”いる私達の多くが、
本能的心で動くことから生じ、
それを『もしかしたら・・・』と、
迷いの中からコントロールしようとする
理性的心の間に生まれるのが”悩み”というもの。
そしてもう一つ。
私達の誰もが有している”心の状態”がある。
それは「仏性心」というもの。
言い換えれば、
精霊的な最高級の人の心の状態といえる。
今回のような震災があると、
誰もが被災した方々を心配し思いやる。
そうした”心の状態”はどこからくるのか?
それは、
『自分達は助かって良かった!』という安心感から生まれる。
だから、
『せめてやれることで手助けをしよう!』と行動する。
すると、
やりたくてもやれない人とか、
例えば、
多額の寄付をしてあげたくてもお金に余裕がない人とか、
ボランティアに行きたくても、
働くことでいっぱいで時間がない人の心には、
その人の《本能的心》が動き出す。
それに”感情”が加わると、
嫉妬心とか、
焦燥心とかが沸き上がる人もいて、
批判的な発言を生み出してしまうようである。
でも、
誰にでも同じように、
心の奥底には、
被災した人達を思いやる心はある。
そうした”心の状態”を「仏性心」という。
私達は、
この”心の状態”を忘れてはならない。
人生とは、
そんな”心の状態”を試されている時間なのかも?
永いシリーズをお読みいただき感謝します。
どうか、
目の前の”出来事(現象)”に惑わされ、
”思い込み”に捉われることなく、
お互い一人ひとりが「仏性心」を思い出しながら
この人生道を歩んでいきましょう。
時に、
愚かな失敗はしても、
私達の根底にはそんな”心の力”があるのですから。