《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「私達は多くの”思い込み”に左右されている!」-50-
サービス業によく聞かれるフレーズに、
”お客様のために!”とか、
”お客様に役立つことが自店の価値!”とか、
それから、
”世のため人のため!”。
彼女や奥さんにプレゼントをする時。
”相手に喜んでもらうため!”
昨日のFacebookにも投稿させていただいたが、
こういうのを自己承認欲求という。
こういうスタンスで仕事に取り組んだり、
事にあたると、
結局は、
相手からの承認を求め、
相手の評価ばかりを気にするようになり、
最終的には、
相手軸で人生を歩むことになり、
いつしか、
本来の自分を見失う。
たとえそれをお題目のように唱え、
表面的な姿勢をいくら作り上げても、
それを受け取るのは相手でしかない。
これを心理学の上では「課題の分離」という。
自分の「課題」は、
目の前にあることを一所懸命に愚直に取り組むこと。
その行動結果によって、
相手がどう受け止めるかは相手の「課題」。
原理的にいっても、
自分でコントロール可能な課題ではないということ。
大切なことは、
自分がやるべきことに対して、
どれだけ悔いなく取り組んだか?
この一点だけにある。
承認欲求とは、
他者の期待するところに応え、
認めてもらおうとするもの。
反して、
自分が悔いなく取り組んだかどうかは、
”何をしたか?”という行為のレベルだけではなく、
自分自身の「存在意義」がそこにある。
お店の価値とか、
企業の価値、
個々の価値は
表面的な行動枠の中にではなく、
そうしたところにだけ存在する。
こういう”思い込み”に
惑わされぬようにしたいものである。