《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「信頼される人間になるために!」 ー26ー
長岡市内への道が寸断され、
孤立化した山村で、
どうせ帰れないならと、
地元の方々の復旧作業をお手伝いすることになった。
寝食は、
地元の小学校の体育館で、
最初の3日間は毎日1食支給される🍙を2つ。
1週間経過すると、
毎日2食になり嬉しかった。
電気も止まり、
水道も出ないから風呂にも入れない生活。
時々、
陽が落ち、
あたりが暗くなると感傷的になるのか?
避難所の中ですすり泣く声が漏れる。
そんなある日、
四方からすすり泣く声や、
嘆きの声が漏れている時、
一人のご老人(当時89歳)が、
突然、
体育館のステージに駆け上りこう叫び出した。
『うるさ~い!やかましんじゃぁ~!
どいつもこいつも、
悲しい苦しいのはみんな一緒や!
わしの隣にはもうば~さんはおらん。
家の下敷きになってしまったままだ。
悲しい!
辛い!・・・・でもわしはもう泣かん。
どうしよう?どうしよう?と何べん口にしたところで、
ば~さんはもどってはこんからな。
済んでしまったことより、
いま目の前のことじゃ!。
いま目の前の結びをしっかりと食べて、
身体に力を付けて明日を迎えんかい!』
この人のこの突然のスピーチは凄かった。
どんな有名な政治家の演説よりもはるかに迫力があった。
そして私は、
このご老人のKさんから、
後日、
とてつもないことを教えていただくことになる。