第4,148号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「人生の歩き方は一つだけじゃない!」  ー106-

 

2020年8月。
街はコロナ禍の真っただ中だった。
私は青山通りで人と待ち合わせをしていた。
その目の前でご高齢のご婦人が倒れた。
周囲の人は遠巻きにして、
『コロナかもしれないし・・・・』
『嫌ねぇ~』と、
あたかもそのご婦人がコロナ感染者のように見ているだけ。
私はたまらず、
待ち合わせをしていたビルのロビーから飛び出し、
そのご婦人を抱きかかえてビルの中に運び入れた。
『外は猛暑ですからこちらで・・・・すぐに救急車を呼びます』
幸い、
7~8分で救急車が来てくれて、
その後、
このご婦人のご子息からのご連絡で、
『大事に至らずありがとうございました』と感謝のお言葉をいただいたが・・・・。

世の中には、
「世のため人のため」
「誰かの役に立つことが生きがいでありそれが自分の魅力」
「いつもお相手の想いに心を寄せて」
こういった、
耳に心地よい言葉ばかりをならべている著書も多くあるけど、
私達一人ひとりは大きなことはできない
目の前の小さなやれることを懸命にやる
これが世のため人のためにと「結果として」つながっていく。

もしあの時、
ここで私がこのご婦人を助けたらきっと喜んでくれるだろう』などと考えながら行動していたとしたら、
それは私の心の中に、
見透かされるような”邪欲“がうごめいていたことになる。
あの時は、

そんなことは何一つ考える余裕すらなく、
ただ無意識に、
無心のままとっさの行動として出ただけのこと。

私達一人ひとりには、
世界どころか、
職場一つも”変えるコト”など不可能だ。
私達がしなければならないのは、
目の前のやれること」”を懸命にやることだけだ。

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