《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「心配事は起きてから対応しても遅くない」 ー111ー
さぁ~!
110回という永い時間をかけてお届けしてきたこのシリーズもいよいよ大詰め。
今日は、
私達が生きる上で最大の”心配事”と言えるかもしれないこと。
それは「死」だ。
50歳前の人にはまだまだピンと来ないことかもしれない。
私など、
30~40の頃は、
『自分の死ぬのかなぁ~』ぐらいにしか受け止めていなかった。
ところが、
人生も晩年(60を過ぎ頃)に差し掛かり、
70も越えてくると、
これがにわかに現実味を帯びだしてくる。
この「死」だけは何人たりとも避けて通ることは叶わない。
私の実父は66歳という若さで逝ったが、
そんな亡父の最後の言葉は、
『俺は戦争も経験した中で”生き切った”。
だから今度も悔いなく”死に切る”・・・・・』
これが父がくれた最後の言葉だった。
この言葉をその後、
私は私なりに解釈し、
”○○切る”の「切る」とは「覚悟」だと確信した。
“生きたい死にたくない”という不必要な執着ではなく、
与えられた命ある限り「生き切る」。
定めとしてその最後の時が来るまで、
”それはいつなのか?”などと愚かな疑問すら持たずに。
それは、
「その時が来た時」と既に決まっているのだから。
生まれ出でたるその時に既に決められている「時」を、
なんで”いつだろうか?”と案ずる必要があるのか?
この「覚悟」がしっかりと持てた時、
はじめて・・・・『人生は死ぬこと以外はかすり傷』と思える。
いよいよ明日がこのシリーズ最終回。